そのへん、なんかテキトーに。

独立開業1年目の新人司法書士。業務を通じて感じたことを書いてます。

相続人は誰か①

複雑な家庭環境の人ほど、「自分が死んだら誰が相続人になるのか」ということに関心があると思います。お互いが子連れの再婚同士だったりすると結構シビア。相談者の立場によっても話の内容が変わるため、相続については、受け手としてはたくさんの引き出しが必要です。


自分が死んだ後のことを相談に来た方に対して、ボクは、「遺言書を残しましょう」という回答をすることがほとんどなのですが、実際に手続きをされる方はまれでした。あれは今思い出しても残念なんですが、必要に迫られたその時に気力も体力もなくて遺言書を残せないという方がいました。もっと早く相談してもらえていたら、と後悔した経験がボクにはあります。


遺言は、公正証書で作成することをおすすめしますが、様式さえ整っていれば自筆証書でも構いません。人の最後の意思表示なのですから遺言書は尊重されてしかるべきもの。とは言っても、あまり無茶苦茶な内容では残された人達から恨まれますのでご注意を。文案の作成などは、身近にいるボクたちのような専門職にご相談ください。


さて、ボク達司法書士に対しては、相続人間でもめている場合の相談もあるにはあるんですが、多くは「相続は初めてで何をしたらいいかわからない」というものがほとんど。そもそも紛争に発展したら弁護士の先生にお願いするのが本筋。司法書士は紛争のど真ん中に入っていくことはできませんし、調停役などもってのほか。でも、手続き的なことの相談であれば、司法書士は敷居が低く相談しやすい専門職だと思います。


ボクの場合、遺言書を残さずに亡くなった方のご相談の方が多かったのですが、不動産登記や預貯金の引き落としのためというのが大半。この場合、法定相続人が誰なのかという問題を解決しないと先に進めません。


戸籍を見たことがない人って多いですよね。お金がかかるので、ご自分で取得してもらうようにしてるのですが、完璧に揃えられる人はまれ。最後の戸籍一通だけしか取れない人が半数くらいでしょうか。このように、多くの人は最初の段階でつまづきます。自分では難しいなと思ったら、後は専門職に任せてください。こういうことは、慣れてる人間に任せるのが一番ですし、結果的に早く終わります。


次回につづきます。