そのへん、なんかテキトーに。

独立開業から丸一年。年中無休のはずが毎日が夏休み?

学ぶということ

以前書いたように、ボクは司法書士の年次研修をひたすら受けまくってます。今年度目標とした単位には無事到達しましたが、受講した研修の中には、これは受けなくてもよかったなと思うもの、納得いかずに悶々とするものもいくつかありました。受講したいものを自分で選ぶので、自分に必要と思うもの以外は受けなくてよいのですが、今年は単位数に的を絞ったためこれも致し方ない、というところです。ただ、行って良かったと思う研修はたくさんありましたし、それをきっかけに自分でも調べてみたりと日々の研鑽のきっかけになったものもあります。来年度以降も興味のあるものについてはたくさん受講しようと思います。


さて、ボクは研修会に参加するのは当たり前だと思っていたのですが、先日別の意見の方のお話を聞くことができました。その方はこの司法書士の研修制度自体に反対しているそうです。「勉強は自分でするもので、他人から押し付けられるものではない。知りたい知識は自分で勉強して身に着けるのが資格者。よって研修会には参加しない」という意見。司法書士会では、今後単位未取得者に対しては注意勧告などのペナルティを課していく方針なので、この方にとってはかなり厳しい状況になりそうです。そういえば、別の方が出した「仕事が忙しいという理由を研修会欠席の正当事由として認めてほしい」という意見は確かソッコーで却下されてました。というより、それよく言う気になったな、と思いましたが。


ボクは、試験合格までにかなりの時間を費やしたデキの悪いベテラン受験生でしたので、遅れを取り戻すためにも、今回十数年分の研修単位を取得したわけですが、これらのことを最初から一人で学べと言われてもできません。研修会での勉強は、他人の研究成果をおすそ分けしていただく貴重な経験ですし、興味のなかったことを知る機会をもらえるチャンスでもあります。ここで得た知識は、たぶん、いつか、誰かの役に立つことがあると思いますので、その時のためにもたくさん学んでおきたいと思います。


学ぶことを忘れたらどんな人でもすぐに老いていくのかな、なんて思ってしまいます。成長しない自分自身を基準にしたら、新しい考え方やその価値に気づくことはできません。独りよがりな自身の過去の経験だけでは解決できないことは少なくないはずです。


ありがたいことにボクの周りには「何か」を教えてくれるものがたくさんありそうです。それは人との出会いかもしれませんし、良書であるかもしれませんし、その他の何かかもしれませんが。