そのへん、なんかテキトーに。

独立開業1年目の新人司法書士。業務を通じて感じたことを書いてます。

相続人は誰か②

戸籍を見ると、その人の人生が多少なりともわかります。身分関係だけですけど。生涯独身でいたとか、結婚離婚を何度か繰り返していたりとか、子供を幼くして亡くしていたりとか。性別が変わっていた人もいました。戸籍は過去に何度か改正されていますし、結婚や転籍などで新しく作られたりします。多くの方の場合、戸籍は少なくとも二通以上になる可能性があるということは知っておいた方がいいかもしれません。


戸籍は本籍地でしか取れないのですが、転籍してると、二か所三か所と請求場所が変わっていきます。これはなかなか理解しにくいことのようで、「私たちの本籍地はどこなんですか?」とお客様からの逆質問にあうこともしばしばです。住所地と本籍地は同じものではない、ということを理解するのは、多くの方の場合難しいのかもしれません。そういえば、マイナンバーと戸籍をひも付けする法改正の話がありましたが、現戸籍だけでも簡単に取れるようになれば、お客様の負担は軽減されますね。


戸籍を集め終わると、法定相続人が誰なのかが判明します。相続人の中に知らない人がいた、なんて事実もこの時にわかります。いろいろ考えなくてはいけないケースとしては、相続人の中に未成年者がいたり、成年被後見人がいたり、家庭裁判所に相続放棄の手続きをしていたりといった場合。面倒なのは、外国に移住した人もしくは外国人になっちゃった人がいる場合、相続開始後に死亡した人が複雑な相続関係だった場合、行方不明の人とか複本籍の人がいたといったケースもあります。こういうことでも、一度経験してると全然対応が違います。経験則ってやっぱり大事ですね。


ところで、普通のご家庭において相続が発生しても、相続財産は不動産と預貯金というところがほとんどです。一般家庭では相続問題でもめるケースはほとんどありませんし、協議がまとまれば遺産分割協議書を作成して具体的な手続きに移って終わりです。司法書士は手続き業務が中心ですから、平和なうちに一切終了といったケースが割と多いように感じます。何事でも同じだと思いますが、普段からコミュニケーションがしっかり取れていれば、大きなもめ事には発展しないのではないのでしょうか。


次回につづきます。