そのへん、なんかテキトーに。

独立開業から丸一年。年中無休のはずが毎日が夏休み?

目標は192単位

司法書士には年間を通じて何単位かの研修を受ける義務というものがあります。具体的には12単位、つまり12時間分の研修を受けなければならないということです。研修会は不定期開催なので都合が合わない回ももちろんあります。日司連、単位会、支部、関連団体などが行っており、その中で各自が取捨選択し受講するわけです。直接足を運ばなくてもインターネットを通じて受講可能なものもあり、暇に任せてボクもこれらの研修を受けまくっているという状況です。ボクは受験生時代が長かったので、仮に一発合格していたら既に十数年分の研修を受けていた計算です。開業するときに考えたことの一つに、この遅れを取り戻すべく、研修はとにかく受けまくろうというのがあったのですが、最近ようやく目標を達成できそうなところまで来ました。


沢山の研修を受けてきましたが、最近の傾向として、先日行われた自死問題シンポジウムのように人権や福祉の分野の研修が多くなっているように感じます。登記実務や裁判実務の研修は、ボクにとってはとてもありがたく参考になるのですが、人権や福祉といった分野の研修は、終わった後に何となくモヤモヤした感じが残ります。社会問題に関する考え方って、人それぞれなんですよね。講義の内容も話し手の思想によってもずいぶん変わってくるし。変えたい社会、こんな風に変わってもらいたい社会って、皆さん心に思い描く形が違うと思うんです。考えるきっかけという意味ではとてもありがたいんですけど。


立法って、最初はとてもシンプルな考え方でスタートするものだと思います。そのうち発言力のある団体などの意見で、少しずつ膨らみ削られしていくうちに思い描いていたものとはかなり違った形でボク達の知るところとなります。やると決めた以上はやらなければならず、形にしなければいけないからなのでしょう。今ある制度って本当に必要なのか、重要なのか、それを使ったら人は幸せに近づけるのか、と疑問に思ったりするんですが、現にそれらを必要とする人の相談を受けたなら、迷わず選択肢の一つとして提示できるよう研鑽を深めていこうと思います。


どこかの団体が、福祉とは、「ふ」だんの「く」らしを「し」あわせに(普段の暮らしを幸せに)という意味だよといってました。確かにそうだと思います。幸せの基準は人それぞれかもしれませんが、自分の幸せと同時に、誰か他の人の幸せも願っていける自分でありたいと思います。