そのへん、なんかテキトーに。

独立開業から丸一年。年中無休のはずが毎日が夏休み?

自死問題について考える

ご無沙汰しております。更新するのは久しぶりです。皆さまお元気でしょうか。さて、来る2月17日、神奈川県司法書士会が先頭に立ちシンポジウムを開催します。タイトルは「若者・こどもたちの『こころ』は今」。自死問題をとりあげることになっています。横浜市立大学金沢八景キャンパス・シーガルホールが会場です。


実はブログの更新が止まってしまったのも、書きたいテーマの結論部分が見出せなかったせいであり、あれこれ考えをまとめようとして時間が過ぎてしまったというところにあります。決してブログを書くのが面倒になったわけではアリマセン。その時考えていたテーマは尊厳死についてだったのですが、安楽死に含まれる問題を考え、反対に「生きていく権利」というものにスポットを当てられたらいいなと思っていました。あまりに大きく複雑なテーマになりすぎて書くのが億劫に、いや十分考えねばという気持ちになり、伸び伸びになってしまいました。今回、せっかくなので今回のシンポジウムに絡めて書いてみようと思った次第です。


ところで尊厳死の問題と聞くと、「自殺する権利」のようなとらえ方をされる方も多く、自分の命をどう使おうと勝手でしょ的な議論が展開されてしまう危険もあります。あくまでも命は尊厳であり、一般財産と同レベルにないということだけは共通の認識でいたいものです。尊厳死の問題については、ボク自身も考えがまとまっておらず、今後ブログで語る予定もありません。


さて、今回のシンポジウムは自死問題を取り上げていますが、当然のことながら、それは自殺を認める認めないという議論をするのではなく、「人は誰でも、生きていていい権利を持っている」ことを前提に、次代を担う若い人たちの住みよい社会の創造、を一緒に考える場になります。というか、それを期待しています。一般の方々にどれほど関心があるかはまったく不明ですが、多くの方に参加してもらいたいと思います。かなり力を入れて取り組んでいる一大イベントです。


あまりクローズアップされることはないかもしれませんが、自死遺族の方々が抱える問題には深刻なものが多くあります。自死問題は未然に防ぐことが第一ですが、起きてしまった後の対応も大事です。必要であれば、お近くの行政機関や弁護士、司法書士などの法律専門職に相談してください。そこで解決できなくても、何かしら前に進むことはできるはずです。少なくとも一人で抱え込むことはないのです。


「人の悩みを聞ける人は多い。でも、その人の悩みに気づける人は少ない」


たまに考えてしまいます。こころに抱えた本当の苦しい悩みって、決して口からもれることはないのかな、と。言葉にできる悩みは本当の悩みじゃないかもしれない。人には言えないのが「悩み」なのだから、こちらがそれに気づいてあげなければ、と、ボクはそんな風に思ったりしています。